取材中の話

取材中の話

筆者の霊体験についての考え方を「ライブハウスの怖い話」の冒頭に少し記したが、

取材中にあった体験もいくつか紹介したい。

 

筆者はメールやTwitterなどで連絡をしてくれた方に、基本的には電話をさせていただき、

直接話を聞き取るようにしている。

(電話番号などを伺うことになるのでプライバシーの問題からそれはちょっと……

といった場合や、直接話すのは苦手だという場合は文字のやり取りで取材させていただく。)

 

怪異を通じて、普段なかなか接点を持てない職業の方、年齢層の方からも

お話を伺うことができたりと、非常に貴重な体験をさせて頂いていると感じる。

 

電話を繋ぐタイミングはなるべく体験者の都合に合わせるので、平日の昼であることもあるし、

土日の夜であることもある。

基本的には、電話をしても何も起こらずにすむことのほうが圧倒的に多い。

ただそんな中でも、驚くような体験もある。

中でもよく言われるのは、筆者の部屋に筆者以外の誰かいるのではないかということだ。

これはパターンを変えて複数指摘されている。

 

これまでの取材中で、特に印象的だった話がある。

 

 

ある男性の体験者から聞き取りをしているとき、彼が電話の向こうでこう言った。

 

「あの……。かなでさんは、何か第二言語を喋ることができますか?」

 

突然の質問だったので私は驚いた。

今まで怪談の聞き取りをしていて、そのようなことを尋ねられたことはなかったからだ。

 

「いえ、英語も半端ですし、ほとんど日本語ですね」

「いや、英語じゃないんだよな」

「どういうことですか?」

「えっと……実はかなでさんの電話に男の人の声が混じっているんです。ちょっと待ってね」

 

しばらく電話の向こうで沈黙が続いた。

私のいる方向から聞こえている声を聞いているようだ。

 

「アジア圏じゃないかな」

「ベトナム……とか、そういうことですか」

「たぶんそう」

 

今までそのような指摘を受けたことはなかったので、正直なところ動揺してしまった。

 

「何も心当たりがないのですが、……それはわたしに憑いているんですか?

それとも、この部屋?」

 

電話の向こうでまた少し考えるような間があった。

 

「おそらく、部屋……かな。

かなでさんの部屋に、物置のようにしている場所はありませんか?」

 

筆者の住む家は大変古く、大家の許可を得て、大がかりなDIYを自分で行っている。

丁度取材をしていた時期は、畳をすべて捨て、スタイロフォーム

(発泡スチロールの高密度のものというのが分かりやすいかもしれない)、

ベニヤ、クッションフロアを敷く作業をしていた。

そのため、数本のクッションフロアが数本丸めて部屋の隅に立ててあった。

 

「しいていえば、クッションフロアが置いてある場所じゃないかと思うんですけど……」

 

すると、どうやらその場所にいるようだということが分かった。

(いる、って言われても……。怖いけど、どうしようもないな)

筆者は怖がりかそうではないかというと確実に怖がりの方なので、今もなるべく

気にしないことにして生活している。

単純に私が鈍いだけなのかもしれないが、今のところものすごく困ったということはなく、

普通に生活が出来ている。

 

他にも取材中の体験はいくつかあるので、また紹介したい。

 

 

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

 

実話怪談があるよ!

記事にしても良いよ!

という方は、

お気軽に私のメールアドレス(roudokuradio★gmail.com ★は@に変えてくださいね)

までお寄せくださいませ。

 

その際箇条書きで構いませんので怪異体験のことを簡単に記してありますと大変助かります。

(何年前・どこで・こんなことがあった、など)

 

志月かなででした。

 

 


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@kwaidangirl

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カンレン

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