
皆さま、初めまして。
今回よりコチラでも記事を書かせて頂く事になりました萌子(もやし)と言います。
今後さまざまな記事を書いていこうと思いますので是非ご一読くださいませ。
◎シャルル=アンリ・サンソンとは?◎
ところで皆さまはシャルル=アンリ・サンソンという名前を聞いたことはありますか?
2013年から週刊ヤングジャンプで連載されていた「イノサン」、
現在も連載中の「イノサン Rouge」でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
2019年にはミュージカル化し、歌手の中島美嘉さん、声優の梶裕貴さん、女優の浅野ゆう子さん、
元宝塚トップスターの貴城けいさんなど豪華メンバーが出演し、
チケットは即日完売となりました。
また2020年にもパリ公演を予定されていましたが、
残念ながら現地の諸事情で中止となったそうです。
それほど人気のイノサンの主人公シャルル=アンリ・サンソンとは何者なのか。
彼はフランス革命期の死刑執行人で、死刑執行人の頭領である彼は
「ムッシュ・ド・パリ」と呼ばれ、サンソン家4代目当主でした。
ルイ16世、マリー・アントワネット、エベール、デムーラン、ダントン、ラヴォアジエ、
ロベスピエール、サン=ジュスト、クートン、シャルロット・コルデートなどの
処刑のほとんどに関わったと言われています。
◎心優しき人だった!?◎
処刑人と聞くと冷酷非道で、眉一つ動かさず…
といったイメージがあるかもしれませんが、彼は違いました。
信心深く、身分や階級が重要視された当時にしては珍しく分け隔てなく、
どんな身分にも偏見を抱かない人間だったそうです。
また、驚く事に死刑執行人でありながらも熱心な「死刑廃止論者」で、
何度も死刑廃止の嘆願書を出していました。
しかし、それは実現する事なく、
人類史上2番目に多く死刑を執行することとなってしまったのです。
サンソン家はその一方で医師業も務めており、当時のヨーロッパの中でも腕の良い医者でした。
貴族から庶民まで幅広く治療し、検死などで人体の構造の研究を行なっていたのです。
そのお陰で人間の肉体を事細かに理解し、刑罰を与える際もどうすれば後遺症が残らずに
執行できるのかを研究していたため、サンソン家に刑罰を受けた人間はその後の存命率も高く、
また刑罰を受けた人間の治療も行っていました。
そしてそれまでは車裂き刑や、斧、剣によって執行された死刑もよほど上手くやらないと
逆に苦痛が大きく残酷になってしまうことをシャルル=アンリ・サンソンが訴えて、
ギヨタンが単純な機械的な作用による失敗の無い斬首システムを確立する必要性を議会で訴え、
一瞬で痛みを感じる間もなく執行できるギロチンが外科医のアントワーヌ・ルイによって
開発されたのです。
(ジョセフ・ギヨタン)
(ギロチン)
◎まとめ◎
いかがでしたか?
こうして残った逸話を聞くと、彼が本当に自らの仕事と真摯に向き合い、
死の苦痛を和らげようと日々苦悩していたのかがよく分かります。
彼について詳しく知りたい方は漫画以外にも沢山の著書が出版されているので
是非手に取ってみて下さいね!